環境整備
交通安全協会 御所野支部
副支部長 松田幸久
御所野地区内には交通安全を促す52枚の看板がある。これらの看板を春と秋に支部長と3名の
副支部長で点検している。長い冬を越えて傷んだ看板を補修し、また雑草を刈り樹木を剪定しドライバーから看板やのぼり旗
が良く見えるように環境整備を行っている。

日本人は昔から商店や自宅の前を掃除するという習慣があり、自分たちの住むところは自分たちで
綺麗にすることが当たり前になっている。これが日本は清潔で美しい国と来日する外国人観光客を驚かせている所以である。
ところで、シカゴに長く暮らす娘が孫たちを連れて年に一度は帰省する。その娘が13号線の御所野入り口からテルサ前を通る
新都市大通り線の中央分離帯を見て悲しそうにつぶやいた。なんでこんなにも雑草や植栽が茂り放題でひどい景観なのかと。

イオン脇の中央分離帯
シカゴ近郊のシャンバーグという地域では道路わきや中央分離帯の除草は自治体が行っており、
雑草などが繁茂し
景観を損なうと住民も減り住民税が取れなくなるからとのことである。それだけ高い住民税を払っているのであろうが、
自宅の芝生や庭の手入れなどを怠ると罰金が科せられるそうである。ちなみに南部のあまり安全ではない地域では雑草は伸び
放題とのこと。

シャンバーグの中央分離帯
話を新都市大通り線にもどそう。歩道わきの雑草などは年に2回ほど地域住民が除草しているが、
中央分離帯を含む道路に面した側は危険なので秋田市が業者を雇い除草や植栽の剪定を行っている。
しかし財政上の都合もあり十分に対応できていない。

業者の剪定・除草作業
下の写真は総合公園入口の信号のない横断歩道を通過する際のドライブレコーダーからのものである。
植栽が繁茂しすぎ反対車線の横断歩道を渡る歩行者がドライバーから見えず、ひやりとしたことがあった。事故が起こる前に
これをなんとかして欲しいのである。

除草・剪定前
一昨日から業者が入り中央分離帯の除草、剪定が始まり、やっと見通しが良くなったが、数か月後には
雑草や植栽が繁茂し、
またヒヤリハットが起こるであろう。

除草・剪定後
御所野は緑あふれる街として発足してから30年以上を経過した。開発当初は雑草や植栽がこれほどまでに
繁茂するとは想定していなかったであろう。温暖化も含め年月が経てば地域の環境は変わるため、それに合わせた整備が必要になる
と考える。
たとえば新都市大通り線中央分離帯を歩行者の安全を考慮し、さらにこのところ問題になっているクマ出没防止対策の
ためにも植栽を撤去し、金足線の中央分離帯のようにコンクリートで覆うなどの環境整備をしていく工夫が必要であろう。

金足線の中央離帯
しかし、新都市大通り線は片側一車線のため全区域の中央分離帯の工事をするのは現実には大変難しい
だろう。
とりあえず、除草、剪定の回数を増やし、少なくとも横断歩道のある部分だけでも見通しが良くなるようアスファルト等で
覆って欲しいものである。
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